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「落合かつひろと平塚をつくる会」
および 女性部「ほほえみの会」
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 落合かつひろ市長の寄稿文が、雑誌『社会教育』9月号の企画連載「市町村長室の窓から」に掲載されましたので、ご紹介いたします。
 
 
人と人との絆がはぐくむ 市民主役のまちづくり
 
■私の思いの源           
 
   平塚市は、神奈川県の中央南部に位置し、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、各産業がバランスよく発達したまちです。また、湘南ひらつか七夕まつりやサッカーJリーグの湘南ベルマーレなどでも知られています。
 私は、このまちで生まれ育ち、平塚市役所に22年間勤務し、その間、社会教育主事として地区公民館に勤務するなど、地域づくりに深く関わってきました。その後、市議会議員としても地域課題や市政の問題に数多く携わったことが、私の市政運営の基本姿勢、「人と人との絆がはぐくむ市民主役のまちづくり」の源となっています。
 
 
■地域課題の解決は地域で            
 
 多様化する地域課題を解決するためには、市民や地域団体が主体となり、その解決に向けた取り組みを進めることが、地域主権のあるべき姿と考えています。
 市でも組織の垣根を越えて連携を図り、地域コミュニティの仕組みづくりや活動の担い手になる人材の育成をしています。地域の課題を市や市民、地域団体などが共有することで、実際の活動が生まれ、課題解決に向けて発展していくよう期待しています。
 
 
■地域をつなぐ公民館
 
 地域課題解決の取り組みの中でも、公民館の取り組みに焦点を当ててご紹介いたします。
  本市では、各小学校区におおむね1館、計25館の地区公民館があります。この全国でもまれな特長を生かし、社会教育施設としての役割に加え、まちづくりや地域自治の機能も併せ持った場として、公民館を地域づくりに役立てたいと考えています。
 各公民館では、地域性を生かして住民自らが地域の課題を解決できるよう、事業等を通した支援を地域の各種団体や個人と協力して進めています。これに加え、平成27年度からは、「地域をつなぐ連携事業」(地域諸団体と共催した学習等)を実施し、地域の人材発掘・活用、そして地域課題解決を意識した取り組みを進めます。
○地域課題解決支援の講座…市民自らが地域課題を認識し、その解決のための力を養う講座で、昨年度は41回開催。子どもに経営者や消費者の立場を体験させる「ぷちなでしこ(職業体験の事業)」や子どもの貧困をテーマにした「市民大学講座」などを実施しています。
○知恵袋バンク…地域の人材の発掘・登録とボランティアを育成し、講座の講師などとして活動していただく事業。現在124人が登録し、昨年度、その登録者(団体)を活用した事業や地域団体との共催事業は34回実施しました。
 今後も、地域資源や地域力を生かした事業を展開し、地域の課題解決に向けた、地域活動の拠点機能の充実に努めます。
 
 
■地域自治の推進に向けて
 
 地域課題の解決という点では、地域の自治会の役割はとても重要です。「地域自治推進事業」では、地域の課題解決のために、「ちいき情報局」という各地域のホームページを開設し、地域情報の積極的な受発信や情報共有に取り組んでいます。また、昨年度から地域課題解決推進事業交付金制度を設け、各地域で取り組む活動を支援しています。これは、自治会などの各種団体が連携して地域課題に取り組む際に使っていただく交付金で、昨年度は防災、交通安全、環境など、地域の実態に即した事業が展開されました。今後も多くの地域で活用しやすい制度になるよう改善し、意欲のある地域を後押ししていきます。
 
 
■地域福祉を支える町内福祉村
 
 福祉分野における地域課題を解決するための取り組みとして、平成10年度から実施している「町内福祉村事業」があります。町内福祉村は、「身近な生活支援活動」と「ふれあい交流活動」を中心に、できる人ができることをする、地域の中で住民同士が助け合いをする仕組みです。現在、活動拠点は市内17か所にあり、そのうちの2か所を公民館に併設しています。地域の団体や住民が連携して、住民自らが主体的に地域課題を把握し、課題解決できる仕組みの構築を支援していきます。
 
 
■担い手を育てる取り組み
 
 活動の担い手となる人材育成のすそ野を広げるため、平成25年から公民館、地域自治、地域福祉に関わる市の部署とNPO法人が協働で開催しているのが「ひらつか地域づくり市民大学」です。修了生からは講座の運営に参画する方や、ここで学んだことを自治会活動などに生かす方、地域の枠を超えた人的交流で活躍する方などが生まれており、今後の更なる発展を期待しています。
 
 
■支え合う場づくりと絆づくり
 
 日本各地で発生する大規模な自然災害を目にすると、家族や地域の絆の重要性を改めて痛感します。市民が互いに支え合うまち、それをつくるための場づくり、絆づくりを進めながら、今後も新しいコミュニティの形を追求してまいります。そして、既存の資源、歴史や文化を生かし、10年、20年先を見据えた「人と人との絆がはぐくむ市民主役のまちづくり」に取り組んでまいります。
 
 
 
 
本記事は、雑誌『社会教育』 2016年9月号に掲載されております。
 
       『社会教育』HPアドレスは http://www.social-edu.com/ です。